9073 中国における小規模多機能施設の取り組み

最近、中国の高齢者福祉に関して、よく“9073”という数字を使われています。この数字は、90%は「家族」、7%は「地域コミュニティー」、3%は「福祉施設」で高齢者を世話するとの意味です。実際、地元の上海周辺、首都の北京周辺、北は黒龍江省、西は新疆までの自治体は高齢者福祉政策として掲げられています。

写真:左 小規模多機能施設のサービス内容

写真:右 介護サービスと費用一覧表

その中の一つ取り組みは地域の中の小規模多機能施設の建設と運営です。前日、成都市内にある20床(現在満床)の施設に訪問しました。

入所サービスのほか、ディーサービス、ショートステイ、居宅訪問サービス、レクリエーションサービスも行われています

所要費用:3,000元~5,800ほど

介護費用(介護度によって変わっている)+飲食費+ベット費用+雑費

利用者の身体状況について:要支援の方がほとんど、介護度4以上の方は全体の2割ほど 

 

 

成都市内にある小規模多機能施設

回りは市場など、生活感が溢れている

日本式介護どのように生かすか?

 

少子高齢化、一人っ子政策、老々介護など、自宅介護資源が不足の課題も浮上しています。小規模多機能施設、訪問介護のようなニーズが増加しています。今以上必要とされるのは、高品質の介護力と介護技術です。重度要介護者、認知症の方への対応など、これこそ、日本介護サービスの出番と考えています。現地のニーズに合った日本式介護教育と実践の成功モデルを作っていき、成功させたいと思います。

 

写真は介護スタッフ(50代)と看護師(20代)と筆者

社内で介護実務研修の他、定期的に社内介護実務研修を行われているそうです。