第86回ワールドケアカフェ 「ジルバブについて知ろう」

イスラム教を信仰する外国人介護職員が勤務の際にジルバブ着用について一緒に考えました

地域共生につながる外国人介護人材の日本語教育支援

 外国人介護人材サポート相談を受ける中、施設側から多いのは外国人材の日本教育。

「どんな教科書使ったら良いのか?どのように教育したらよいのか?」などの質問が目立ちます。

「地域共生につながる外国人介護人材の日本語教育支援」の成功事例として、第57回のワールドケアカフェで、ゲストを勤めた社会福祉法人賛育会特別養護老人マイホーム新川施設長羽生隆司氏に話を伺いました。

同法人では現在20名以上外国人介護スタッフが働いています。平成17年から(EPA制度スタートした3年前)日本在住しているフィリピンの職員を採用、現在、在日外国人、留学生、EPA、技能実習生、多国籍の方々が働いています。

日本語教育において、産・官・学連携で教育プログラム開発、そして地域日本語教師ボランティアを通して、外国人介護人材向け日本語教室を立ち上げ、介護現場で使う日本語勉強などの学習会を継続的に実施されています。そこで通っていた外国人介護者は介護福祉士に合格、日本語能力試験昇級合格できました。また、外国人材が地域へ恩返し、自分の国の芸術を地域のイベントで披露活動を行われています。後輩外国人介護人材の支えにもなっています。外国人介護職員への支援を地域の方も参加することによって、多文化共生、地域によい循環が生まれます。

私自身の経験で、来日当初学生時代、東京YWCAの留学生お母さん運動に出会い、組み合わせた家族と繋がりができ、毎週一度お会いし、たくさん話をし、日本文化、日本語をそのうちに見につけました。私が日々豊かな、充実な生活を過ごし事をできました。日本語学習において、もちろん良い教科書、講師が必要です。地域や周りの資源と一団になり、もっと豊かな環境を作りませんか。

今日から、Let’s happy to chat

タイ出身介護人材を活躍されている施設の現場から

 先日、タイ出身介護スタッフが多数名古屋市内の老健で活躍している話を知り、早速訪問に参りました。

 施設に入ると、一階のロビーに「小人の楽園」の絵が大きく飾られ、利用者たちが積極的にリハビリを励んでいる姿がありました。さらにお話を伺ってみたらICT用品も積極的に取り入れ、利用者さんへリハビリを励むための施設内通貨も運用され、温かみがある、素敵な施設でした。

 施設の責任者に話を伺ったところ「7年前から日本在住のタイの方を受入れて、口コミで今10名以上タイ出身の方が働いています。皆さんが楽しそうに働いています。利用者さんへの声のかけ方、笑顔、明るさ、日本人職員が学ぶ点も多い…」と述べました。

 「タイの高齢者介護はどうなっているでしょうか?」

以前現地出身の福祉関係者によりますと、タイでは一般的介護は家族が行うべきものとの考えはまだ根強いが、少子高齢化が進む中、他者による専門的、質が高い介護サービスも求められている事を伺いました。

 

左の写真は施設の運転手が手作れされた神輿です。みんな参加型の施設作りは大事です。人手不足を改善する現場において介護ロボットの導入、外国人材の受入れも、施設全体の理解とサポートが大事だと思います。

優秀な外国人材を日本へ、そして日本の優しい介護を海外へ~ 日本だけでなく、ほかの国も少子高齢化が進んでいます。日本式介護の価値が問われる今頃です。外国人介護人材と日本の介護の可能性と課題是非ワールドケアカフェでディスカッションしましょう。


特定技能介護技能評価試験の結果、そして政府の新たな働き

 新たな外国人材の受入れのための在留資格「特定技能」は、深刻化する人手不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定の専門性・技能を有する外国人材を受け入れる制度です。新たな在留資格「特定技能」は、平成3141日に施行されます。

 令和2131日公表された特定技能介護技能評価試験・介護日本語評価試験に合格率のトップは毎回フィリピンです。なぜフィリピンなのか?フィリピンでシニアコンサルティングとして、そして現地で日本語と介護教育を行われている日本人社会福祉士福井淳一氏に聞きました。

 福井氏:「フィリピンの合格率が高いのは単純にフィリピンが先行して試験開催が早く、回数も多いからだと思います。また、元技能実習生や元EPAが受験をして日本語がよくわかるので合格したというのもあると思います。それ以外は、まだまだそれほど組織的に教育を行っている企業は無いように感じます。」

 在日外国人、留学生、EPA制度(介護)、技能実習生、特定技能…異なる背景の外国人材、どのように確保、育成、対応していたら良いのか、考えるべきだと思います。

 

 以下参考資料:特定技能介護技能評価試験・介護日本語教科試験 厚生労働省ホームページより

 さらに、2020年21日政府公表によって、202041日より日本国内試験の受験資格が拡大されます。国人材の受け入れ拡大に向けて、出入国在留管理庁は、新たな在留資格である「特定技能」を取得するための国内での試験の対象について、ことし4月から観光などを目的とした短期滞在者にも拡大することになりました。外国人人材の受入れ体制の課題が整備され、今後さらに外国人材拡大見込みです。

 

 弊社が外国人介護人材の日本の現場と企業、組合に向け外国人材の確保・育成・定着についてコンサルティングを実施しております。内容は企業の状況でカスタマイズ化を導入しています。ご質問やお気になる点ががありましたら、お気楽にお問合せください。

参考資料:法務省のホームページより抜粋:

<令和2年3月31日まで>
国内試験の受験資格が認められない方
(1)中長期在留者でなく,かつ,過去に本邦に中長期在留者として在留した経験がない方
(2)退学・除籍留学生
(3)失踪した技能実習生
(4)「特定活動(難民申請)」の在留資格を有する方
(5)技能実習等,当該活動を実施するに当たっての計画の作成が求められる在留資格で現に在留中の方


<令和2年4月1日以降>
例えば,在留資格「短期滞在」をもって本邦に在留する方でも受験が可能(中長期在留歴がなくても受験可能)となります。
また,在留資格を有する方であれば上記(1)~(3)に該当する場合でも国内において受験することが可能となります。

※ただし,試験に合格することができたとしても,そのことをもって「特定技能」の在留資格が付与されることを保証したものではなく, 試験合格者に係る在留資格認定証明書交付申請又は在留資格変更申請がなされたとしても,必ずしも在留資格認定証明書の交付や在留資格変更の許可を受けられるものではないことにご留意願います。


日本の介護を海外へ!上海中僑技術学院看護 リハビリ学部学生来日訪問

 2019年12月上海中僑技術が学院の看護とリハビリ学部の学生が14日間の日本式介護研修が終えました。

日本の介護現場の見学と交流、日本式介護理論の勉強、日本の社会、文化との触れ合い、地域住民とボランティアとの交流、ワールドケアカフェの参加…

「期待以上に福祉、そして日本の介護について勉強をできました。今後の仕事と生活に生かしていきます」とお礼を頂きました。皆さんが戻られ、看護・介護大学生向けのアイディアコンテストを向けて頑張る目標もあるようです。

お別れの際に、この言葉を皆さんに送りました。「聚是一把火,散是满天星」:日本で集まって要る際に燃えるように勉強し、中国に帰って、星のように日本で学んだ理念や知識を伝えて、貢献していく。次回また日本か上海で会う約束をしました。

新たな出発、中国未来の介護 看護の星たち、期待しています!

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